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憂国騎士団とは

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“優”国騎士団ではない。憂国(国を憂うる=国のことを気にかける)騎士団は自由惑星同盟の国家主義者集団である。自由と人民主権を主張するというよりは、”銀河帝国の圧政から人類を解放する戦いを行っている”自由惑星同盟を支持する集団であり、反戦を反国家と見なし武力で弾圧することを生業としている。ゴールデンバウム王朝銀河帝国での憲兵隊や内国安全保障局に近い。現代でいえば武装化したネトウヨ。トリューニヒトの私兵集団でもあり、地球教とも繋がりがある。

ジェシカ・エドワーズ襲撃未遂、ヤン邸襲撃事件

宇宙暦796年/帝国暦487年3月。アスターテ会戦で婚約者ラップを失ったジェシカが”安全なところから戦争を賛美する”トリューニヒトを弾劾した直後に襲撃。さらに、ジェシカを救出したヤンの私邸に赴き手榴弾を投げ込む。この時、周辺住民が一切顔を出さない状況を疑問に思ったアッテンボローに対し、ヤンが「憂国騎士団の裏に誰がいるか皆わかってるからさ」と指摘。この時点で、軍の上層部にはトリューニヒトと憂国騎士団の繋がりは周知の事実だったと思われる。

テルヌーゼン爆弾テロ事件

宇宙暦796年/帝国暦487年。テルヌーゼン選挙区での代議員補欠選挙において反戦市民連合及び、その代表ジェイムズ・ソーンダイクを襲った事件。この連合にはジェシカも参加しており、ソーンダイク候補がテロに倒れた後に新たな代表として立候補し、見事当選している。事項で触れるが、この爆弾テロ及び選挙で憂国騎士団は大敗したという描写があるので、いかに後ろ盾があろうとも流石にオイタが過ぎた憂国騎士団に対して市民や警察なども非難をしたと思われる。

地球教との関係

宇宙暦797年/帝国暦488年3月。ヤンがクーデターの可能性をビュコックに伝える場面で地球教が初めて登場する。「テルヌーゼンで大敗した憂国騎士団が衣替えをした。」とビュコックは評しているが、その前に「人類は地球に帰するべき。銀河帝国との戦いは(帝国領の奥深くにある)地球を奪還するための聖戦である。」と地球教の理念も把握していて、この2点は普通に考えて直結しない。傍から見てもわかるレベルで、憂国騎士団の失墜と同時に表に出てきたと思われる。

地球教、トリューニヒトを匿う

宇宙暦797年/帝国暦488年4月。救国軍事会議によるクーデターの際、トリューニヒトは地球教徒ともに潜伏した。トリューニヒト=地球教の繋がりが公にされた瞬間である。トリューニヒトが何故わざわざ地球教との関係を公表したのかは謎である。スパイとして潜り込んでいたベイ大佐の存在だけで説明がつきそうなのに、あえて地球教の名前を出すということは、教徒を増やすためであり、フェザーンの手駒を増やすためであり、この時点では完全にフェザーンの犬であったと考えられる。さっきから地球教の話ばかりだが・・・憂国騎士団に関していえば、トリューニヒトの存在があるとはいえ「帝国に対するため挙国一致体制を敷く。言論を統制する。反戦主義者は粛正する。」という理念は完全に一致しているのに賛同しなかったのが疑問である。自分が憂国騎士団員だったら間違いなく救国軍事会議のクーデターに賛同している。つまり、理念などどうでもよく完全にトリューニヒトの私兵だったと思われる。

フレデリカ襲撃

宇宙暦798年/帝国暦489年4月。凝りもせずまたもや婦女暴行未遂をはたらく。(容姿的には)たいしてイケてないのに美女にモテるヤン・ウェンリーへの嫉妬しているとしか思えない。しかし、この時は帯同していたマシュンゴ中尉の”精神疾患が疑われながら”薔薇の騎士連隊屈指の馬鹿力加減は想定外だっただろう。エレベーターに誘導しておきながら当のビュコック提督を監視していなかった工作員も詰めが甘い。ともかく、このエピソードにおいて初めて地球教と憂国騎士団の関係が明らかになる。「地球は我が母、地球を我が手に。」

ハイネセンの大火事件のスケープゴート

新帝国暦2年800年3月。地球教徒の大活躍はありながら、憂国騎士団自体の描写はここまで一気にぶっ飛ぶ。事件自体は失火であり、厳密にいえば事故であったが、犯人を仕立て上げたい(いつもこうですね)帝国の調査により地球教との密接な関係が判明。同盟領を占拠した時点で「憂国騎士団ってなんぞや?」と疑問に思うはずの存在がこの時点でやっと検挙されるのは不思議であるが、あんまり弾圧すると反感を買うしラインハルトが好まなかったのであろうか。あるいはオーベルシュタインはその存在を調べ上げておりながら、スケープゴートとして温存しておくために隠しておいたこともあり得る。なんにせよ、この一斉検挙において憂国騎士団は消失する。この時点で未だに25000人近くが団員として存在していたのもすごい。

と時系列で振り返ってみたが、後々、地球教=憂国騎士団=トリューニヒトの関係について考察を書いてみる予定です。

地球は 我が母・・・・地球を 我が手に・・・・