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第10次イゼルローン要塞攻防戦でのペテンについて解説

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宇宙歴800年/新帝国歴2年1月2日

経過

ヤンはラグナロック作戦時のイゼルローン要塞放棄の際、トールハンマーや浮遊砲台といった要塞の迎撃装置を無力化するプログラムを仕込んでいた。第10次イゼルローン要塞攻防戦、ヤンによるイゼルローン要塞再奪取作戦時に、要塞を守備するルッツ艦隊に対して複数の異なる伝令を出し、ルッツを混乱させる。思慮を重ねた結果、ルッツは魔術師の罠だと確信し、逆に罠にハメようと艦隊を出撃する。しかし、事前に用意したプログラムにより要塞主砲は無力化。潜入したユリアン、シェーンコップ含むローゼンリッター連隊により要塞制御室を占拠。ルッツ艦隊の反転、攻勢に対するように要塞砲台の制御を解除。

ユリアン「ロシアン・ティーを一杯。ジャムではなくママレードでもなく蜂蜜で。」

帝国軍艦隊に対してトールハンマーによる一撃、撤退に至らしめる。

大前提

この作戦、というか心理戦が成功した大前提を説明しなければならない。

  • ヤン艦隊はイゼルローン要塞を占拠したい。
  • イゼルローン要塞の主砲を無力化する術をもっている。
  • が、ほぼ同数の帝国軍の駐留艦隊とまともに当たっては、持久戦に持ち込まれる。
  • 持久戦に持ち込まれると、その間に主砲無力化プログラムが看破され、トールハンマーの攻撃を受ける恐れがある。
  • また、駐留艦隊が出撃しないとしたら、その分の兵力が要塞内に残ることになる。
  • 主砲を無力化して、全軍が要塞内に侵入したところで、占拠には時間もかかるし被害も多くなる。

よって、ヤン艦隊の方針としては、駐留艦隊のルッツ艦隊が全軍出撃して、できるだけ離れたところで要塞に侵入し制御室を占拠するのが最善の策である。

対して、マルアデッタ星域会戦ないしハイネセン侵略の方向へ向かっている帝国軍にも事情がある。

  • どこにいるかもわからないヤン艦隊がイゼルローン要塞を狙っている可能性がある。
  • イゼルローンを占拠されれば、帝都オーディンまでほぼ自軍の兵力は無い。
  • よって、イゼルローンを死守するのが得策である。
  • が、ヤンから詭計を労して攻めてくるとなれば話は別である。
  • ヤンが罠を仕掛けるとすれば、最初にイゼルローンを奪った時のようにするであろう。
  • つまり、駐留艦隊が出撃した隙を見計らって、要塞を占拠するにかかるであろう。
  • しかし、出撃したように見せて、頃合いを見計らって反転・襲撃すれば、イゼルローン主砲とともに理想的な挟撃戦ができ、ヤン艦隊を殲滅できる。

もし、ヤンが偽の伝令を送らなければ

もし、ヤン艦隊が偽の伝令を送らなければ、パターンは2つ。ラインハルトがルッツ艦隊に対して出撃を命じるか、命じないかのどちらか。これが起点であり、ヤンの工作があったとしてもこの2つが起点であるのは一緒であるが、問題は終着点、つまり、ルッツが最終的にどう判断するかである。

と、ヤンが今回のペテンを用いなかったとしてもルッツが出撃する確率はほぼ確実であると考えられる。が、今回の作戦においてはルッツ艦隊を100%出撃させねばいけない。

ヤンのペテンによってルッツがどう動いたか

実際、偽の伝令が複数発信された今回、ルッツの心境はどうなったか。

ルッツ艦隊を100%出撃させるためには「ヤンによる罠だ」と思わせるというルートを踏めばいい。ルッツが「ヤンによる罠だ」と思ってさえくれば、「艦隊を出撃して、”罠にハマった!”と思わせて、反転し、要塞と挟撃すればヤン艦隊を殲滅できる!」と思うからである。しかし、どちらか一方の命令だけでは「罠だ」と思ってくれないだろうし、カイザーからの命令があるとも限らない。そこで、両方の命令を乱発させ確実に「罠だ」と思わせた。

ポプラン「こんなことを考えるのは魔術師じゃなくてペテン師と呼ぶべきだな。」