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銀河英雄伝説の料理とお酒 part1

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僭越ながら将官は飲食業界にいささか精通しております。そこで、銀英伝に登場する料理やお酒などについて解説していこうと思います。

同盟=イギリス、帝国=ドイツ

人物名や、都市名、洋服など全般共通しているんですが食文化も同盟=イギリス、帝国=ドイツという考え方で基本OKです。

ワイン

特に帝国側においてですがよく白ワインを飲みます。ワインといえばフランスやイタリア、最近では北米、南米やオーストラリアも有名ですが、もちろんドイツでも飲みます。他国と違って、ドイツでは白ワインをよく飲み、味にも定評があります。ドイツワインといえば白ワインです。お酒というのはその土地の料理文化と合わせて生まれてくる、定着してくるものです。日本料理に日本酒が一番合うように、ドイツ料理にはドイツワインが一番合います。

ドイツ料理といえば、ソーセージやジャーマンポテトなど想像しますが、これらはマスタードが必ず付きます。他にも、香辛料、香草を多用した料理が多いです。で、ドイツの白ワインはリースリング、ゲヴュルツトラミネールといった品種が主力なんですが、これらの品種から作られた白ワインは、ほのかに甘い香りがしたりスパイシーな、香辛料を使っているんじゃない?と思うようなワインが多いです。お酒のイメージ=料理のイメージで選ぶとマッチして美味しく楽しめます。

ドイツワインは他国に比べて多少値が張るものが多いですが、ハマればドイツワインしか飲めない!となるぐらい美味しいです。ドイツ料理の他にも同じく香草を使ったタイやベトナム料理にもおすすめです。

ちなみに「4xx年物の白」という言葉がよく出ますが、ワインは古い方がいいというものではありません。白ワインなら尚更。それでは、銀英伝に限らずワインは何故ヴィンテージに拘るのかというと、天候によってブドウの出来が違ってくるからです。暖かかったり、寒かったり、あるいは雨が多かった・・・などなど。その年の天候によりブドウの味、ワインの出来も変動してくるわけです。なので、ワインに詳しい方は同じ品種・同じ産地でも出来のいい年が頭に入ってます。ボジョレーが毎年「ここ**年間で最高の出来!」などとうたっていますが、あんな感じです。

銀英伝の世界ともなると天候なんかコントロールできるんじゃないかと思いますが(人口天体のイゼルローンでも地産地消しているようですし)、少なくとも帝国では昔ながらの製法でお天気まかせだと思われます。カストロプ公に代表されるように懐古主義の度が過ぎているので、変なこだわりがあるんだと思います。

ソーセージ

ドイツワインを語ったついでにドイツといえば!のソーセージを。キルヒアイスが外伝で、実家に訪れる前にビアバーで一杯ひっかけています。

「黒ビールを大ジョッキで、ソーセージとポテトを適当に。あとザワークラウトも。」

ザワークラウトとは、「千切りしたキャベツの酢漬けです」・・・と誤解されがちですが、酢は入ってません。千切りしたキャベツに塩と香辛料を加えるだけで、あとは発酵により自然に酸っぱくなってます。ザワークラフト、シュークルート(仏語)とも呼びます。

ソーセージはドイツではヴルストと呼びます。日本ではウインナー、ソーセージなど定義があいまいですが、ドイツでは「地名or形状・ヴルスト」で地方によって独特のヴルストがあったりします。ちなみに先述したウインナーはおそらく「ウィーン(オーストリア)のソーセージ」から来てます。

weißwurst


ドイツで有名なヴルストにミュンヘナー・ヴァイス・ヴルストがあります。これは「ミュンヘナー(ミュンヘンの)・ヴァイス(白い)・ヴルスト(ソーセージ)」という意味です。ヴァイス(白)の対義語はシュワルツ(シュヴァルツ・黒)ランツェンレイターです。

このミュンヘナーですが、パセリとかの香草が入ってるものではなく純粋に白いのと、現地では朝しか食べれません。生だからです。つまり、豚肉を腸詰したあと燻製など加熱せず、食べる前に茹でるだけです。そのため保管ができず、製造するのも基本的には町の教会が作ってます。現在市場に出回ってる量産物は別として、朝の礼拝の後にみんなで囲んで食べる朝食というのが習慣です。食す時はマスタードをつけます。あと、皮も剥きます。ドイツのヴルスト全般なのですが、皮にナイフで切れ目を入れて、ナイフを押し当て、スルッと皮を剥いて中身だけ食べるのが主流なようです。パキッ!じゅわーーー!が染みついてる我々日本人には何がいいのかわかりませんが・・・。

余談ですが、個人的におすすめはカリーヴルストです。ヴルストにカレーソースやスパイスをかけたものが主流ですが、私はカレー粉を肉に練りこんだタイプが大好きです。と言っても、一度しか食べたことないですが・・・熱海でドイツ人のおばあちゃんがやってるお店で食べたのがとてつもなく美味かったです。カレー+ソーセージなんて当たり前ですが、ビールに合います。

ビール

ソーセージについてまだまだいろいろ書きたいのですが、何のサイトかわからなくなるのでビールにうつります。

Glass_of_Köstritzer_Schwarzbier


さて、キルヒアイスが注文したのは黒ビールです。黒ビールと言えばギネスが有名ですが、あれじゃないです。ギネスはスタウトという種類のビールで、原産国はアイルランド・・・つまりイギリスのもの・・・なので、同盟のものです。じゃあ、ドイツの黒って?黒・・・黒・・・黒色槍騎兵・・・シュヴァルツ・・・そう、その名の通りシュヴァルツという種類のビールがあります。

アイルランドのギネスはクリーミーでスルーっとした味わい、カラメル感もありますが焼酎とかに近いのどごしだと思います。対するシュヴァルツは、そのまんまいわゆるビールを黒くした感じです。のどごしも重みがあり、カラメル風味ももちろんありますのでお腹にすごいたまります。ギネスのように泡を落ち着かせるといったこともしなく、アニメのように泡泡で出てくるので大ジョッキがおススメです。日本だとアサヒビールがやってた気がします。直営のレストランで大ジョッキで飲めると思います。

酔いがまわ・・・長くなってきたので、次回に続きます。次回は同盟側の料理を中心に。プロージット!

銀河英雄伝説の料理とお酒 part2